2012年02月28日

米国が日本の食品を輸入停止にする理由

福島原発事故以降、多くの国は日本の食品に輸入制限をかけている。日本にもっとも関係の深い米国は放射能の検査証明書の有無に関わらず次の食品を輸入停止にしている。この現実をどれだけの日本人が知っているのだろうか。

福島 :米、ほうれんそう、かきな、
    原乳、きのこ、イカナゴの稚魚、
    たけのこ、こごみ、アユ、ウグイ、
    ヤマメ、ゆず、キウィフルーツ、
    牛肉製品、クマ肉製品、
    イノシシ肉製品等
栃木 :ほうれんそう、茶、牛肉製品、
    シカ肉製品、イノシシ肉製品、
    クリタケ、ナメコ
岩手 :牛肉製品
宮城 :牛肉製品、シイタケ
茨城 :茶、シイタケ、イノシシ肉製品
千葉 :茶、シイタケ
神奈川:茶
群馬 :茶

日本政府は生産者の移住を支援せずに被曝を強制し、生産者の生活も支えず作付なしには補償もしない。放射能封じ込めを怠る政府は、政策として放射能を日本中の国土と海と大気に拡散し、無垢な子供たちを何のためらいもなく汚染する。国内で流通しているものはすべて安全だと言い、暫定基準を超える食品が流通して子供たちに給食で食べさせても、政府とそれを支える学者は心配ないと無責任に断言する。

米国政府は日本の食品の安全性を信用していない。放射能検査も信じない。だから米国政府は日本の食品を『食べて応援』などしない。日本と米国のどちらの政策が正しいのか、どちらが自国の国民を守っているのか、それは明らかである。

政府が悪策を国民に押し付けるほど正しいと自信があるならアメリカに抗議すべきだ。日本国民を「瓦礫を受け入れろ。食べて応援しろ。痛みを分かち合え。非国民」と責める前に、アメリカに対し「瓦礫を受け入れろ!安全で安心だ。食べて応援しろ!痛みを分かち合え!同盟国だろう!」と言えばいい。もちろん言えるはずがない。悪策は間違っているからだ。

今の日本政府は「強きをくじき弱きを助ける」ではなくて「弱きをくじき強きを助ける」卑怯な腰抜け政府である。強い原発利権をへこへこ助け、弱い国民には不条理を強いて、足蹴にして虐げる。日本政府は放射性セシウムが日本中の多くの人から検出されるという悲惨な状況を改めることもなく、気にしないで食べようという『食べて応援』キャンペーンのCMを税金を使って流し続けている。

日本政府は日本国民を守らない。生産者も消費者も、未来をになう子供たちさえ守らない。だからまずは自己防衛しかない。そして各自が子供たちのためにできることをしよう。

輸入停止



農林水産省資料
諸外国・地域の規制措置(2月28日現在)(オリジナル)
諸外国・地域の規制措置(2月28日現在)(キャッシュ)
削除されることもあるのでキャッシュにも残す。
(国又は地方公共団体が周知目的で作成した著作物の転載:32条)




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posted by 中山幹夫 | 食品の放射能汚染