徳島県は、瓦礫受け入れを押し進めよとの意見に対して、県の見解を回答した。要約するとこういうことである。
国際基準では100ベクレルを超えると放射性廃棄物であり特別に管理が必要である。だから県民の安全を考えると、たとえ政府の要請でも8000ベクレル以下の瓦礫を受け入れることはできない。
具体的には次の3点が述べられている。(原文は文末に示す)
1.国際的な基準
「震災前はIAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1kgあたり100ベクレルを超える場合は特別な管理下に置かれ低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきた。(クリアランス制度)」「フランスやドイツでは低レベル放射性廃棄物処分場は国内に1カ所だけであり、しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように地下水と接触しないように注意深く保管されている」
2.日本政府の姿勢
「国は震災後、福島県内限定の基準として出された8000ベクレル(従来基準の80倍)を十分な説明も根拠の明示もないまま広域処理の基準にも転用した」
3.徳島県の姿勢
「徳島県としては県民の安心・安全を何より重視しなければならない」「一度生活環境上に流出すれば大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しい」
食品の安全基準
ところが日本政府の食品基準は500ベクレル。しかも横浜の子供たちはその8倍の4000ベクレルの汚染牛給食で食べさせられた。食品基準の500ベクレルを前述の基準100ベクレルに照らすと放射性廃棄物なみであることが分かる。瓦礫としても受け入れを拒否される放射性廃棄物に相当する食品を、政府は1年間も国民に食べさせていたことになる。しかも4月の食品基準変更の100ベクレルでも、日本の食品が放射性廃棄物でない瓦礫とやっと同じになるだけである。乳児にさえも50ベクレル。これが人間のすることだろうか。
安全な食品とは大人50Bq/kg以下、子供10Bq/kg以下、ただし感受性の高い幼児(3〜5才)は5Bq/kg以下、特に感受性の高い時期の幼児(1〜2才)と乳児(0〜1才未満)は0Bq/kgである。そして、食品基準は国民の安全を何よりも重視して決めるべきである。
日本政府から子供を守るために、全国のパパママは子供たちの食事に気をつけて特に赤ちゃんの粉ミルクや離乳食は放射能フリー(0ベクレル)を探してほしい。
徳島県資料
・徳島県目安箱(3月15日現在)(オリジナル)
・徳島県目安箱(3月15日現在)(キャッシュ)
削除されることもあるのでキャッシュにも残す。
(国又は地方公共団体が周知目的で作成した著作物の転載:32条)

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