今、朝日新聞出版が2012年に出版した『福島の子どもたちからの手紙』が問題になっている。そこには「わたしは、何さいまで生きられますか」という子供の手紙が掲載されている。何も罪もない子供がこれほどまでにつらい思いをしていることに心が痛む。しかしこれが捏造だというのだ。
実際に独立メディアのOurPlanet-TVの動画『「安心して暮らしたい」福島の子どもが政府に訴え』で確認すると、開始16秒のところにその手紙が映っている。比較すると明らかに本では「わたしは、【画像処理で消去】何さいまで生きられますか」の【 】の部分が巧みに改ざんされて消されている。
もちろんOurPlanet-TVも撮影上の配慮で映さない部分もあり、書籍でも同様に福島市の特定の地名を伏字にしている。時には写真や動画でも一部をモザイクにすることはあるだろう。このような配慮は理解できる。
しかし今回消された部分は、微妙な表現ではあるが被災地で不安を抱える子供たちが真剣に思い悩んで書いた言葉である。それなのに朝日は子供の声を受け止めず、その部分を問題ありと判断し、しかも黒塗りや伏字ではなくて、巧みに画像加工をしている。なぜ子供が振り絞って書いた手紙を巧みに画像処理したのか。不安に悩み苦しむ子供たちは、彼らにとっては飯のタネでしかないのか。もう出版から1年過ぎて十分儲けた後だから、何の反省もないのか。
画像処理までして捏造するような朝日新聞は信用するに値しない。こんなことだったら他の手紙も画像処理されているに違いない。
こんな報道機関は他でも都合の悪い被写体をフォトショップで消したり、いない人を追加したり。動画でも同様の加工をしたり、音声の途中の一部を削除したり、取材内容を隠したり、言ってないことを記事にしたり、そんな可能性も十分にある。そう思われても当然だ。朝日新聞と朝日新聞出版は何か弁明はないのか。あるなら堂々と反論すればいい。
OurPlanet-TV動画 「安心して暮らしたい」福島の子どもが政府に訴え

OurPlanet-TV動画における、開始16秒後のスクリーンショット

『福島の子どもたちからの手紙』、朝日新聞出版、2012